英語を勉強していると、助動詞の「do」と「does」の使い分けに悩むことがありますよね。「do」と「does」のどちらを使うべきか、この二つの違いを理解することは、正確で自然な英語を話す上で非常に重要です。この記事では、「do」と「does」の基本的な違いから、具体的な使い方まで、分かりやすく解説していきます。
「do」と「does」の基本的な違い:主語で決まる!
「do」と「does」の最も重要な違いは、 主語が誰(何)であるかによって使い分ける という点です。「do」は、I, you, we, they、そして複数の名詞(例: the students, my friends)といった主語に使われます。一方、「does」は、he, she, it、そして単数名詞(例: John, my dog, this book)といった三人称単数の主語に使われます。この主語による区別をしっかり覚えることが、最初のステップです。
例えば、肯定文では、
- I do like pizza. (私はピザが好きです。)
- You do study hard. (あなたは一生懸命勉強します。)
- They do play soccer. (彼らはサッカーをします。)
これに対し、三人称単数の場合は、
- He does live here. (彼はここに住んでいます。)
- She does read books. (彼女は本を読みます。)
- It does work well. (それはうまく機能します。)
このように、主語が一人称(I)、二人称(you)、三人称複数(they)の場合は「do」、三人称単数の場合は「does」を使います。
| 主語 | 助動詞 |
|---|---|
| I, you, we, they, 複数名詞 | do |
| he, she, it, 単数名詞 | does |
疑問文での「do」と「does」:文頭に置くのがルール!
疑問文を作る際も、「do」と「does」の使い分けは主語によって決まります。疑問文では、これらの助動詞を文の最初に置くのがルールです。これにより、相手に質問をしていることが明確に伝わります。
例えば、
- Do you like sushi? (あなたは寿司が好きですか?)
- Do they often go to the park? (彼らはよく公園に行きますか?)
そして、三人称単数の主語の場合、
- Does he play the piano? (彼はピアノを弾きますか?)
- Does she work on Sundays? (彼女は日曜日に働きますか?)
このように、疑問文では主語の前に「do」または「does」を置くことで、質問文であることが一目でわかります。
否定文での「do」と「does」:短縮形もマスターしよう!
否定文を作る場合も、同様に主語によって「do」と「does」を使い分けます。否定形は、「do not」または「does not」となります。さらに、会話でよく使われる短縮形「don't」(do not)や「doesn't」(does not)も覚えておくと便利です。
具体的には、
- I don't understand this. (私はこれを理解できません。)
- We don't have much time. (私たちはあまり時間がありません。)
三人称単数の場合、
- He doesn't like spicy food. (彼は辛い食べ物が好きではありません。)
- She doesn't live in Tokyo anymore. (彼女はもう東京に住んでいません。)
「don't」と「doesn't」を正しく使い分けることで、より自然な英語表現が可能になります。
強調の「do」と「does」:本当に?を伝えたい時に!
「do」と「does」は、肯定文で動詞を強調したい場合にも使われます。これは、相手に「本当にそうだ」という気持ちを伝えたい時や、反対意見に反論する時などに効果的です。この強調の使い方は、普通の肯定文とは少し違ったニュアンスを加えることができます。
例えば、
- I do love your new hairstyle! (あなたの新しい髪型、本当に大好きです!)
- They do want to help you. (彼らは本当にあなたを助けたいと思っています。)
三人称単数の場合でも同様に強調できます。
- He does know the answer. (彼はその答えを本当に知っています。)
- The machine does work perfectly. (その機械は本当に完璧に動きます。)
このように、動詞の前に「do」や「does」を置くことで、その動詞の意味を強くすることができます。
過去形での「do」と「did」:例外なく「did」!
さて、ここまでの説明は現在形でしたが、過去形になるとどうなるのでしょうか? 過去形の場合は、主語が何であっても、疑問文、否定文、強調のいずれの場合も「did」を使います。「do」や「does」は現在形専用だと考えると分かりやすいでしょう。
過去の疑問文では、
- Did you see that movie? (その映画を見ましたか?)
- Did they finish their homework? (彼らは宿題を終えましたか?)
過去の否定文では、
- I didn't go to the party. (私はパーティーに行きませんでした。)
- She didn't call me yesterday. (彼女は昨日私に電話しませんでした。)
過去の強調では、
過去形では、「did」一つで全ての主語に対応できるので、むしろシンプルですね。
まとめ:「do」と「does」は主語で決まる!
「do」と「does」の使い分けは、基本的には主語が三人称単数かどうかで決まります。現在形では「do」がI, you, we, they、そして「does」がhe, she, itに使われます。疑問文や否定文、強調でもこのルールは変わりません。過去形では、主語に関係なく「did」を使います。これらのルールをしっかりと理解し、練習を重ねることで、自信を持って英語を使えるようになるはずです。