釣りにはたくさんの種類があって、どれを選べばいいか迷っちゃいますよね。「エギング」と「ジギング」、名前は似ているけど、実は全く違う釣り方なんです。今日は、この「エギング と ジギング の 違い」を分かりやすく解説して、あなたにぴったりの釣り方を見つけるお手伝いをします!
狙う魚と仕掛けの違い:エギング vs ジギング
まず、一番大きな違いは、どんな魚を狙うかと、そのために使う仕掛け(道具)です。
- エギング :主にアオリイカなどのイカを狙います。使うのは「エギ」と呼ばれる、イカが抱きつきやすいように作られた疑似餌(ぎじえ)。まるで生きている小魚やエビのように見えたり、動いたりするんです。
- ジギング :青物と呼ばれる、ブリやカンパチ、ヒラマサなどの回遊魚や、タチウオなどを狙います。使うのは「ジグ」と呼ばれる、金属や鉛でできた細長い形の疑似餌。これを海底付近でしゃくる(上下に動かす)ことで、弱った小魚を演出します。
この、狙う魚と使う仕掛けの違いが、エギングとジギングの最も根本的な違いと言えます。
それぞれの特徴をまとめると、こんな感じです。
| 釣り方 | 主なターゲット | 使用する疑似餌 | アクション |
|---|---|---|---|
| エギング | アオリイカ、コウイカなど | エギ | フォール(沈める)、シャクリ(竿をしゃくる) |
| ジギング | ブリ、カンパチ、ヒラマサ、タチウオなど | ジグ | ワンピッチジャーク、ハーフピッチジャークなど(竿をリズミカルに動かす) |
釣れる場所と狙い方:エギングとジギングのフィールド
次に、どこで、どのように釣るのか、その場所と狙い方にも違いがあります。
エギングは、イカがエサを求めて集まる場所、つまり「イカのいる場所」を狙います。具体的には、堤防や漁港の周り、海藻が生えているようなシャロー(浅い場所)が主なフィールドです。
- まず、エギをキャスト(投げる)します。
- エギが海底に着底したら、竿をしゃくってエギを躍らせます。
- その後、エギがゆっくりと沈む「フォール」という時間にイカが抱きつくことが多いので、その瞬間を逃さないように竿先に集中します。
一方、ジギングは、回遊魚がエサを求めて泳ぎ回る広い海域を狙うことが多いです。船に乗って沖へ出て、水深のあるポイントを探ることが一般的です。
- ジギングでは、まずジグを海底まで落とします。
- そこから、竿をリズミカルに上下に動かす「ジャーク」というアクションを繰り返します。
- このジャークで、弱って沈んでいく小魚を演出することで、フィッシュイーター(魚を捕食する魚)のバイト(食いつき)を誘います。
エギングは比較的岸からでも始めやすいですが、ジギングは船に乗ることが多く、より広範囲を攻めるイメージです。
使うタックル(道具)の違い:ロッドとリール
釣り方によって、使う道具、つまりタックルも変わってきます。
エギングでは、エギの操作性と、イカの繊細なアタリを感じ取るために、比較的軽くて感度の良い竿(ロッド)が使われます。リールは、エギをキャストしたり、イカが釣れた時に引き寄せるのに適した、スピニングリールが一般的です。
| 釣り方 | ロッドの主な特徴 | リールの主な種類 |
|---|---|---|
| エギング | 軽さ、感度重視 | スピニングリール |
| ジギング | パワー、粘り強さ重視 | ベイトリール、スピニングリール |
ジギングでは、重いジグを操作したり、大型の魚の強い引きに耐えるために、よりパワフルで丈夫な竿が選ばれます。リールは、パワフルな巻き上げが可能なベイトリールが主流ですが、スピニングリールも使われます。
タックル選びは、快適に釣るためにも、そして大物を釣り上げるためにも非常に重要です。
アクションの違い:エギングとジギングの誘い方
魚への「誘い方」、つまりアクションも、エギングとジギングでは大きく異なります。
エギングのアクションの基本は、「しゃくり」と「フォール」です。
- まず、エギを海底に沈めます。
- 竿を大きくしゃくり上げて、エギを数メートルほど水中に泳がせます。
- 竿を下げた後の「フォール」の間に、イカがエギに抱きつくのを待ちます。
- この「しゃくる」と「フォール」の繰り返しが、イカを誘う主な方法です。
ジギングのアクションは、よりテクニカルで、様々なパターンがあります。
- 代表的なのは「ワンピッチジャーク」で、竿を一定のピッチ(間隔)でリズミカルに上下に動かし、ジグを泳がせます。
- 「ハーフピッチジャーク」は、ワンピッチジャークよりも小さな動きで、より繊細にジグを動かします。
- このジャークと、ジグがフォールする時の当たりを狙うのがジギングの醍醐味です。
どちらの釣り方も、単に仕掛けを動かすだけでなく、魚の活性や状況に合わせてアクションを変化させる工夫が、釣果に繋がります。
釣れる時期と時間帯:エギングとジギングのハイシーズン
狙う魚の生態によって、釣れる時期や時間帯も変わってきます。
エギングで主に狙うアオリイカは、産卵時期が関係しており、春と秋がシーズンと言われています。特に秋は、小さいサイズのアオリイカ(新子)が数多く釣れるので、初心者にもおすすめです。
- 春:親イカ狙い。大型が期待できるが、数釣りは難しい。
- 秋:新子狙い。数釣りが楽しめる。
ジギングのターゲットである青物などは、回遊してくる時期が決まっています。地域によって差はありますが、一般的には春と秋に回遊が活発になり、大型が狙えるシーズンとなります。
- 春:産卵を終えた魚が活発にエサを求める時期。
- 秋:冬に向けて栄養を蓄えるため、積極的に捕食する時期。
時間帯としては、どちらの釣りも、朝マズメ(日の出前後)や夕マズメ(日没前後)が活性が高い傾向にあります。しかし、ジギングでは日中でも条件が良ければ釣れることもあります。
まとめ:エギングとジギング、どちらを選ぶ?
ここまで「エギング と ジギング の 違い」について、狙う魚、仕掛け、場所、タックル、アクション、そして釣れる時期まで詳しく見てきました。
エギングは、手軽に始めやすく、イカ独特の引きが楽しめる釣りです。一方、ジギングは、パワフルな魚とのファイトが魅力で、船からの大物狙いは格別です。
どちらの釣りも、それぞれの魅力と面白さがあります。あなたの釣りスタイルや、どんな魚を釣りたいかに合わせて、ぜひ挑戦してみてください!