コンピューターの操作をしていると、「cd」や「md」といったコマンドに遭遇することがありますよね。これらはファイルやフォルダを扱う上で非常に重要なコマンドですが、「cd と md の 違い」がよくわからないという人もいるかもしれません。この記事では、そんな「cd と md の 違い」をわかりやすく、そして具体例を交えながら解説していきます。
cd と md の 違い:場所の移動とフォルダの作成
まず、基本的な「cd と md の 違い」を理解することが大切です。ずばり、「cd」は「Change Directory」の略で、今いる場所(フォルダ)を移動するためのコマンドです。「md」は「Make Directory」の略で、新しいフォルダを作成するためのコマンドです。つまり、 「cd」は「どこかへ行く」コマンド、「md」は「何かを作る」コマンド と考えると覚えやすいでしょう。
これらのコマンドは、ターミナルやコマンドプロンプトといった、文字でコンピューターに命令を出す画面で使われます。例えば、あるフォルダの中に新しいファイルを作りたいけど、そこへ行くにはどうすればいいんだろう?という時に「cd」が活躍します。また、整理するために新しいフォルダを作りたいけど、どうやるんだろう?という時には「md」が便利です。
「cd と md の 違い」を具体的に見ていきましょう。以下は、よく使われる「cd」と「md」の例です。
- cd フォルダ名:指定したフォルダへ移動する
- cd ..:一つ上の階層のフォルダへ移動する
- md フォルダ名:新しいフォルダを作成する
cd コマンドのより詳しい使い方
「cd」コマンドは、単にフォルダを移動するだけでなく、様々な状況で使われます。例えば、特定のフォルダに直接移動したい場合や、前のフォルダに戻りたい場合など、用途に合わせて使い分けることが重要です。
「cd」コマンドの主な使い方は以下の通りです。
-
現在のフォルダから指定したフォルダへ移動する:
例:cd Documents(「Documents」というフォルダに移動します) -
一つ上の階層のフォルダへ移動する:
例:cd .. -
ホームディレクトリ(一番上の階層)へ移動する:
例:cd ~(LinuxやmacOSの場合) またはcd \(Windowsの場合)
このように、「cd」コマンドは、コンピューターの中のどこにいるのかを把握し、目的の場所にスムーズに移動するために不可欠なコマンドなのです。
md コマンドでフォルダを整理しよう
「md」コマンドは、新しいフォルダを作るためのコマンドです。これは、コンピューターの中のファイルを整理する際に非常に役立ちます。例えば、写真のフォルダ、仕事の書類のフォルダ、趣味のファイルのフォルダなど、用途別にフォルダを作成することで、ファイルを見つけやすくなります。
「md」コマンドの使い方はシンプルです。
| コマンド | 説明 | 例 |
| md フォルダ名 | 新しいフォルダを作成します。 | md Photos |
このように、「md」コマンドを使うことで、自分の好きなようにファイルやフォルダを整理整頓することができます。これにより、コンピューターの中がスッキリし、作業効率も格段にアップするでしょう。
cd と md の 違い:移動と作成の組み合わせ
「cd と md の 違い」を理解したら、次はこれらを組み合わせて使うことで、より高度なファイル操作が可能になります。例えば、まず「md」で新しいフォルダを作り、その後「cd」でその新しく作ったフォルダに移動する、といった一連の流れです。
例えば、以下のような操作が考えられます。
-
まず、「
md NewFolder」と入力して「NewFolder」という名前のフォルダを作成します。 -
次に、「
cd NewFolder」と入力して、作成した「NewFolder」の中に移動します。
このように、「cd」と「md」を連携させることで、複雑なファイル管理も簡単に行うことができます。
md コマンドの応用:複数のフォルダを一度に作成
「md」コマンドは、一つずつフォルダを作成するだけでなく、まとめて複数のフォルダを作成することも可能です。これは、似たような用途のフォルダをまとめて作りたい場合に便利です。
例えば、以下のようにコマンドを入力することで、複数のフォルダを一度に作成できます。
-
Windowsの場合:
md Folder1 Folder2 Folder3 -
LinuxやmacOSの場合:
mkdir Folder1 Folder2 Folder3(Linux/macOSでは「mkdir」が一般的です)
これにより、時間のかかるフォルダ作成作業を効率化することができます。
cd コマンドの特殊な使い方:ワイルドカード
「cd」コマンドでは、ワイルドカードと呼ばれる特殊な記号を使うことで、より柔軟な移動が可能になります。ワイルドカードを使うと、ファイル名の一部だけを指定して、それに一致するファイルやフォルダをまとめて扱えます。
よく使われるワイルドカードには以下のようなものがあります。
-
*(アスタリスク):0文字以上の任意の文字列を表します。 -
?(クエスチョンマーク):1文字の任意の文字列を表します。
例えば、「
cd Doc*
」と入力すると、「Document」「Docs」など、「Doc」で始まるフォルダに移動できます。これは、ファイル名が正確に思い出せない場合などに役立ちます。
md コマンドでの注意点
「md」コマンドでフォルダを作成する際には、いくつか注意しておきたい点があります。まず、フォルダ名にスペースを入れる場合は、ダブルクォーテーション(
"
)で囲む必要があります。また、既に同じ名前のフォルダが存在する場合は、エラーが表示されます。
具体的な注意点として、以下が挙げられます。
| 注意点 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| スペースを含むフォルダ名 | ダブルクォーテーションで囲む必要があります。 |
md "My Documents"
|
| 既存のフォルダ名 | 同じ名前のフォルダは作成できません。 |
md Documents
(もし「Documents」フォルダが既に存在する場合、エラーになります)
|
これらの点に注意することで、「md」コマンドをスムーズに使うことができます。
「cd と md の 違い」を理解し、これらのコマンドを使いこなせるようになれば、コンピューターでのファイル操作が格段に効率的になります。今日からぜひ、これらのコマンドを積極的に使ってみてください。