「インターネット」と「Wi-Fi」、よく聞く言葉だけど、実はこの二つ、何が違うんだろう？と疑問に思ったことはありませんか？「インターネット と wi fi の 違い」を理解することは、私たちのデジタルライフをより快適にするための第一歩です。
インターネットとWi-Fi、根本的な違いとは？
まず、インターネットとは、世界中のコンピューターやデバイスが繋がった巨大なネットワークのことです。例えるなら、世界中に張り巡らされた道路網のようなものです。この道路網を通って、情報（メールやウェブサイト、動画など）が行き交っています。一方、Wi-Fiは、そのインターネットに「無線で」繋ぐための技術規格の名前です。つまり、Wi-Fiはインターネットにアクセスするための「無線接続手段」の一つなのです。
インターネットは、通信回線（光ファイバーや電話線など）を使って物理的に接続されることもあれば、Wi-Fiのような無線で接続されることもあります。Wi-Fiがなければインターネットに繋げないわけではなく、有線LANケーブルを使ってインターネットに接続することも可能です。 Wi-Fiの存在は、私たちがインターネットをより便利に、そして場所を選ばずに利用できるようになった大きな理由の一つです。
- インターネット：情報がやり取りされる巨大なネットワークそのもの
- Wi-Fi：そのインターネットに無線で接続するための技術
インターネットへの接続方法：Wi-Fiだけじゃない！
インターネットに接続する方法は、Wi-Fiだけではありません。最も基本的な接続方法として、有線LAN接続があります。これは、LANケーブルを使ってルーターやモデムとコンピューターなどを直接繋ぐ方法です。昔からある方法ですが、安定した高速通信が期待できるというメリットがあります。
| 接続方法 | 特徴 |
|---|---|
| 有線LAN | 安定性、高速通信 |
| Wi-Fi | 無線、移動しやすい |
スマートフォンやタブレット端末も、Wi-Fiだけでなく、携帯電話会社のモバイルデータ通信（3G、4G、5Gなど）を使ってインターネットに接続しています。これもまた、インターネットに繋がるための無線接続方法の一つと言えます。
Wi-Fiの仕組み：電波で繋がる不思議
Wi-Fiは、電波を使ってインターネットに接続する技術です。家庭やオフィスにあるWi-Fiルーターが、インターネット回線と無線で繋がっており、そのルーターから発信される電波を、スマートフォンやパソコンが受信してインターネットにアクセスします。
この電波の範囲内であれば、ケーブルを繋がなくてもインターネットが使えるので、非常に便利です。ただし、電波なので、壁などの障害物があると届きにくくなったり、ルーターからの距離が離れるほど通信速度が遅くなったりすることもあります。
- インターネット回線がルーターに繋がっている。
- ルーターが電波を発信する。
- デバイス（スマホ、PCなど）がその電波を受信する。
- デバイスがインターネットに接続される。
Wi-Fiの規格にはいくつか種類があり、それぞれ通信速度や電波の届く範囲などが異なります。新しい規格ほど高速で安定した通信が可能になる傾向があります。
Wi-Fiのメリット・デメリット
Wi-Fiの最大のメリットは、やはり「無線でインターネットに繋げられる」ことです。ケーブルが邪魔にならず、家中のどこでも、あるいはカフェなどでも、インターネット環境があれば気軽に接続できます。これにより、ノートパソコンをリビングで使ったり、ベッドでスマホを操作したりすることが容易になります。
一方で、Wi-Fiにはデメリットも存在します。まず、電波の届く範囲に限りがあるため、ルーターから離れると接続が不安定になったり、速度が低下したりします。また、セキュリティ面での注意も必要です。安全でないWi-Fiに接続すると、個人情報が盗まれるリスクも考えられます。
- メリット：
- ケーブル不要で自由な移動が可能
- 複数のデバイスを同時に接続できる
- 配線がスッキリする
- デメリット：
- 電波の届く範囲に限界がある
- 障害物で通信が不安定になることがある
- セキュリティ対策が必要
これらのメリット・デメリットを理解した上で、適切にWi-Fiを利用することが大切です。
Wi-Fiのセキュリティ：安全に使うために
Wi-Fiは便利な反面、セキュリティには十分な注意が必要です。特に、公共のフリーWi-Fiなどは、誰でも簡単に接続できるため、悪意のある第三者に通信を傍受されるリスクがあります。そのため、フリーWi-Fiを利用する際は、個人情報やパスワードの入力などは控えるのが賢明です。
自宅のWi-Fiルーターのパスワード設定も重要です。初期設定のままにせず、推測されにくい複雑なパスワードに変更することで、不正アクセスを防ぐことができます。また、Wi-Fiの暗号化方式（WPA2やWPA3など）を最新のものに設定することも、セキュリティを高める上で有効です。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| パスワード設定 | 推測されにくい複雑なものに変更 |
| 暗号化方式 | 最新のWPA2/WPA3などを利用 |
| 不審なアクセス | 定期的にルーターの設定を確認 |
安全なWi-Fi利用は、快適なインターネットライフの基盤となります。
インターネット回線の種類とWi-Fiの関連性
Wi-Fiはあくまで「無線でインターネットに繋ぐための技術」なので、そのインターネット回線自体の種類も重要になってきます。代表的なものに、光回線、ADSL、CATV（ケーブルテレビ回線）、モバイル回線などがあります。
光回線は、光ファイバーケーブルを利用するため、非常に高速で安定した通信が可能です。この光回線をWi-Fiルーターに繋ぐことで、家全体に高速で快適なWi-Fi環境を構築できます。ADSLは、電話回線を利用するため、光回線に比べると通信速度は遅くなります。
CATV回線は、ケーブルテレビのインフラを利用してインターネット接続を提供します。モバイル回線は、スマートフォンなどで利用される通信網ですが、テザリング機能を使えば、これをWi-Fiとして他のデバイスと共有することも可能です。
つまり、いくら高性能なWi-Fiルーターを使っても、インターネット回線自体の速度が遅ければ、Wi-Fi経由でのインターネット通信も遅くなってしまうということです。
まとめ：インターネットとWi-Fiは車の両輪！
「インターネット と wi fi の 違い」について、理解は深まったでしょうか？インターネットは、世界中の情報にアクセスできる巨大なネットワークそのものであり、Wi-Fiは、そのインターネットに無線で接続するための便利な手段の一つです。どちらか一方だけでは、私たちが普段利用しているようなインターネット環境は実現できません。例えるなら、インターネットが「目的地」への道だとすれば、Wi-Fiはその「目的地」に到達するための、ケーブルを使わない「快適な移動手段」と言えるでしょう。