スマートフォンを買い替えるときや、新しい機能について調べるとき、「DSDS」や「DSDV」といった言葉を耳にしたことがあるかもしれません。これらは、複数のSIMカードを同時に使える「デュアルSIM」という機能に関連するもので、 dsds と dsdv の 違い を理解することで、より自分に合ったスマホ選びができるようになります。この記事では、この二つの違いを分かりやすく解説していきます。
DSDSとは?複数SIM活用の基本
DSDSとは、「Dual SIM Dual Standby」の略です。これは、2枚のSIMカードをスマホに挿入しておき、どちらのSIMでも電話の着信を受けられる状態にしておくことができる機能のことです。つまり、2つの電話番号を同時に待機させておけるわけですね。例えば、仕事用とプライベート用で電話番号を分けたい場合や、国内用と海外用のSIMを使い分けたい場合に非常に便利です。
DSDSの最大の特徴は、2つのSIMが同時に「待機」していることです。これは、どちらのSIMに電話がかかってきても、その電話を受けることができるということです。ただし、 どちらか一方のSIMで通信(データ通信や通話)をしている最中は、もう一方のSIMには電話がかかってこない という制限があります。この点は、後述するDSDVとの大きな違いになります。
DSDSのメリットは、なんといってもコストパフォーマンスの良さです。例えば、電話は「Aプラン」で、データ通信は格安の「Bプラン」で、というように、それぞれのSIMの得意な部分を組み合わせて利用できます。これにより、通信費を大幅に節約できる可能性があるのです。また、1台のスマホで2つの電話番号を持てるので、持ち歩く端末を減らすこともできます。
- 2つの電話番号を同時に待機
- どちらのSIMでも着信可能
- 通信中はもう一方のSIMは使えない
DSDVとは?さらに進化した複数SIMの形
DSDVとは、「Dual SIM Dual VoLTE」の略です。これも2枚のSIMカードを同時に使える機能ですが、DSDSとは少しだけ動作が異なります。DSDVの最大の特徴は、2つのSIMが同時に「アクティブ」であり、VoLTE(ボルテ)という高音質な通話方式にも対応している点です。
DSDVでは、 2つのSIMが同時に通信している状態を維持できます 。これは、例えば片方のSIMでデータ通信をしながら、もう一方のSIMで電話の着信を受けたり、通話したりすることが可能になるということです。これはDSDSにはない、DSDVならではの大きなメリットと言えるでしょう。
DSDVの仕組みは、少し複雑ですが、簡単に言うと、2つのSIMがそれぞれ独立して通信できるための仕組みが強化されているイメージです。これにより、DSDSでは難しかった「データ通信中に電話がかかってきても対応できる」という状況が実現します。ただし、すべてのスマホがDSDVに対応しているわけではなく、比較的新しいモデルに搭載されていることが多い機能です。
DSDVのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- データ通信中に電話の着信や通話が可能
- よりスムーズな複数SIMの運用
- VoLTE対応による高音質な通話
DSDSとDSDVの具体的な違い
dsds と dsdv の 違いを理解するために、具体的な利用シーンを想像してみましょう。
| 機能 | DSDS | DSDV |
|---|---|---|
| データ通信中に電話着信 | 不可 | 可能 |
| 2つのSIMの同時待機 | 可能 | 可能 |
| 2つのSIMの同時通信(データ・音声) | 限定的(片方のみ) | 可能 |
このように、DSDVはDSDSの「通信中に電話を受けられない」という制約を解消した、より進化した機能と言えます。日常的に、仕事の電話とプライベートのデータ通信を同時に使いたい、という方にとっては、DSDVの方が便利に感じるでしょう。
どちらを選ぶべき?あなたの使い方次第!
では、dsds と dsdv の 違いを踏まえた上で、どちらを選べば良いのでしょうか?
もし、あなたが
- 現在、2つの電話番号を使い分けていて、片方のSIMでデータ通信中に電話がかかってくることが少ない
- 通信費を節約することを最優先したい
- 価格を抑えめにスマホを選びたい
という場合は、DSDS対応のスマホで十分満足できる可能性が高いです。
一方、もしあなたが
- 仕事の電話とプライベートのネットを同時に快適に使いたい
- データ通信中に電話がかかってきても、すぐに受けたい
- 最新の機能や、よりストレスフリーな複数SIM運用を求めている
ということであれば、DSDV対応のスマホを検討するのがおすすめです。
DSDSとDSDVの補足:LTE/3Gの扱い
dsds と dsdv の 違いには、LTE(4G)や3Gといった電波の扱いも関係してきます。以前は、DSDSでも「片方のSIMはLTE、もう片方は3G」といった制限がある機種もありました。しかし、最近のDSDS対応機種の多くは、両方のSIMでLTE通信ができる「DSDS Lite」や「DSDS+"」といった進化形も登場しています。
DSDVは、より進んだ規格であるため、基本的には両方のSIMでLTE通信を前提としています。そのため、より高速で安定した通信を期待できます。しかし、契約しているSIMの種類や通信エリアによっては、期待通りの性能が出ない場合もあるので、注意が必要です。
DSDSとDSDVの注意点
dsds と dsdv の 違いを理解したら、次に注意点も押さえておきましょう。
SIMカードの組み合わせ
- すべてのSIMカードの組み合わせで、DSDSやDSDVが正常に動作するとは限りません。
- 特に、片方のSIMが4G LTEで、もう片方が3Gという組み合わせの場合、正常に動作しないことがあります。
- 購入前に、スマホメーカーの公式サイトなどで、推奨されるSIMカードの組み合わせを確認することをおすすめします。
スマホ本体の対応状況
- DSDSやDSDVの機能は、スマホ本体のハードウェアとソフトウェアの両方が対応している必要があります。
- 「デュアルSIM対応」と書かれていても、DSDSなのかDSDVなのか、あるいはどちらも非対応なのか、仕様をよく確認することが重要です。
- 特に、海外で販売されているモデルと日本国内で販売されているモデルでは、仕様が異なる場合があるので注意しましょう。
まとめ:自分にぴったりの一台を見つけよう!
dsds と dsdv の 違いについて、基本的な仕組みから具体的なメリット・デメリットまで解説してきました。どちらの機能も、私たちのスマートフォンの使い方をより豊かにしてくれるものです。この記事を参考に、ご自身の使い方や予算に合った、最適な一台を見つけてくださいね!